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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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神の存在

以上のようなことから,世界のさまざまな宗教が,いくつかの共通の行動にもとづいているのがわかるだろう。なかでももっとも重要なのは,社会の恐ろしい支配者に対して道徳規範の執行者である神の存在を信じることだ。超自然的世界にいるとはいえ,神はこの世のすべての出来事を見ており,祈りや供犠や儀礼がそのふるまいを左右すると信じられている。こうしたことを信じる人々の社会は,平時であれ戦時であれ,困難な目標を達成しようとするときに強く団結したはずだ。宗教への本能が生存率を高めた結果,初期の人類にそのような本能を発現させる遺伝子が広まったのだ。

ニコラス・ウェイド 依田卓巳(訳) (2011). 宗教を生み出す本能:進化論からみたヒトと信仰 NTT出版 pp.50
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