忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

誤り

具体的な検討に入る前に,ありがちな誤解を解いておきましょう。
 誤解とは「日本のレコード歌謡は,元々の日本的なものから,徐々に西洋風(アメリカ風)になっていった」というものです。
 そのような歴史観は「日本的な演歌が洋楽的なポップスに変化していった」とパラフレーズできるものですが,それを肯定的に「ダサいものがカッコよくなっていった」ととらえるか,逆に「民族的な伝統が外来文化によって侵略された」ととらえるかはさておき,日本のレコード歌謡に関する一般向けの書き物などで,かなり広範に認められています。しかしこれは端的に申し上げて,誤りです。

輪島裕介 (2010). 創られた「日本の心」神話:「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 光文社 pp.67-68
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]