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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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デッドウッド

 テニュアの制度がうまく機能するにはすべての大学教授が勤勉であるという前提がないと成り立たないが,終身雇用が保証されると向上心がなくなって怠けてしまうのも人間の常である。特に授業コマ数の少ない研究大学では研究に時間を割かなければ,半ば退職人生の優雅な生活が可能になる。世間の人が大学教授はストレスが少ないと思いこんでいるのはこのような教授だけが目につきやすくなるからだ。


 研究実績がテニュア取得後に止まってしまうと,プロフェッサーへの昇格はもちろん無理だから退職までアソシエイト・プロフェッサーのままということになってしまう。永久にプロフェッサーになる器ではないという意味が込められて「パーマネント・アソシエイト・プロフェッサー」とか「枯れ枝(デッドウッド)」と呼ばれる。もちろん陰口でだが。



アキ・ロバーツ 竹内 洋 (2017). アメリカ大学の裏側:「世界最高水準」は危機にあるのか? 朝日新聞出版 pp.85


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