日本と欧米,とりわけ欧州を比べた時に,産業と教育の接合に大きな違いがあることは,すでによく知られている。その違いを,ものすごく単純化して語るならば,以下のようになるだろう。・日本の産業界は,職業教育は会社に入ってから自社で行う。それを教育界には求めない。企業が採用時に気にするのは,出身校の偏差値であり,あとは,本人のキャラクターや基礎能力となる。
・欧州の産業界は,職業教育されて実務能力のある人を雇う。だから,教育界に職業教育を求める。それぞれの仕事ができる・できないが,採用の基準となる。
海老原嗣生 (2016). お祈りメール来た,日本死ね 「日本型新卒一括採用」を考える 文藝春秋 pp. 131
]]>