読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。
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これに関連して最近気になるのは,メディアから「見分け方」ばかりを取材されることだ。「見分け方」は前著でも詳述した重要事項だが,そればかりが独り歩きすることで「見分けられなかった者が悪い」とならないか危惧している。いくら見分けても入るしかない場合も,見分けられない場合もある。「見分け方」ばかりが喧伝されることで,「入るのは自己責任」ということにならないか,危惧しているのだ。もっといえば,次に見るように,「わかっているはず」の学生さえも騙されて入ってしまうのがブラック企業の恐ろしさである。
今野晴貴 (2015). ブラック企業2:「虐待型管理」の真相 文藝春秋 pp. 39-40