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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自殺は強制された死

 私自身が精神科医であるからといって,精神科治療で自殺をゼロにできるなどと断言するほど傲慢ではない。たしかに,どれほど手を尽くしても生じてしまう自殺があることも残念ながら認めざるをえない。しかし,早い段階でこころの病に気がついて,適切な治療を受けることさえできたならば,助かっただろうと思われる例もかなりの割合にのぼるのだ。
 そこで,「人には自殺する権利がある」とはやばやと結論を下す前に,自殺につながりかねないこころの病について正しい知識を持って,少しでも自殺によって命を失う人の数を減らすことができればと私は考えている。
 自殺は決して選択された死などではなくて,さまざまな理由から自殺しか選択肢がない状況に追い込まれた,いわば強制された死であるというのが,精神科医としての私の持論であるのだ。

高橋祥友 (2003). 中高年自殺:その実態と予防のために 筑摩書房 p.104-105
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