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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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達成感は不自由から解放されたことを意味する

 そもそも,「終わった!」「達成した!」という感覚こそが,人から与えられたノルマだから感じるものだといえる。
 自分の発想でやり始め,自分が自分に課した目標であれば,たとえ見かけ上それを達成したとしても,新たな目標が必ず出てくるし,途中できっと不満な部分に出会い,あそこを直したい,もう一度ちゃんとやり直したい,という気持ちになるはずだ。自分の自由でやると,絶対にそうなる。経験がある人にはわかるだろう。
 コンテストや競技,あるいは競争というイベントのときだけに「やった!」という達成感がある。とりもなおさず,それは自由を獲得したというよりは,不自由から解放されただけのことで,単に自由の出発点に立ったにすぎない。

森博嗣 (2009). 自由をつくる 自在に生きる 集英社 pp.62-63
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