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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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そんなに肉ばかり食べない

 アメリカや西ヨーロッパの人たちは「自分たちが世界で一番進んでいる」と思い込んでいて,何となく「世界中のみんなが俺らと同じライフスタイルに変わってゆくはずだ」と考えている節があります。肉なら1人当たり1年に120キログラム食べていることが,「肉を食べられる」先進国の証拠であり,それに達していない国は遅れているように目に映るわけです。
 けれども世界はそれほど単純ではありません。文化には多様性があって,それが食の嗜好にも影響してくる。「文明の衝突」ではありませんが,食文化はもっとも保守的な価値観に根ざすところです。一朝一夕でも変わるものではないのです。食料受給を予測するのにはそうした観点も重要です。

川島博之 (2009). 「食料危機」をあおってはいけない 文藝春秋 pp.35-36
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