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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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錯誤相関(Hamilton & Gifford, 1976)

A集団はB集団の2倍の事例が示される。A集団のうち望ましい行動を示す人が18人,望ましくない行動事例が8件である。B集団でもその割合は9件と4件で,同じ9対4である。これら39件の情報をランダム順に実験参加者に示したところ,後の評定や事例数の確認において,望ましくない事例件数がB集団において実際より多く考えられていることが分かった。実験参加者は,A集団とB集団を弁別して,おおまかにA集団は望ましい集団,B集団は望ましくない集団と認識して,B集団の望ましくない行動件数を多く感じて,大小集団と望ましさの誤った関連付けを行ってしまったのである。これは,血液型のA型とB型においても全く同じように生じうる。

北村英哉 (2003). 認知と感情-理性の復権を求めて ナカニシヤ出版 p.77-78
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