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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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実体の模倣とアイデアの模倣

 文字システムは,「実態の模倣」か「アイデアの模倣」のいずれかによって1つの社会から別の社会へと広がっていった。誰かが何かを発明したとき,それがうまくはたらいていることを知っている人が,わざわざ自分で似たようなものを独自に作りだそうとするだろうか。技術や概念といったものは,「実態の模倣」か「アイデアの模倣」で伝播するのがふつうである。
 何かの発明が「実態の模倣」によって伝播されるときは,入手可能な情報が詳細にわたって模倣借用され,一部が修正されたりして使用される。「アイデアの模倣」では,基本的なアイデアが借用されるだけなので,最終成果物がオリジナルと類似していることもあれば,まったく類似していないこともある。

ジャレド・ダイアモンド 倉骨彰(訳) (2000). 銃・病原菌・鉄 下巻 草思社 pp.26-27
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