アナログ時代の縦割り社会では,分野ごとに機能する仕組によって社会は成り立ってきました。これに対して,医療,教育,環境問題など,人が関わるすべてのことをデジタルコミュニケーションの中で共通に考えていく基盤を私たちは手にしました。
少子化社会の中で,デジタルコミュニケーションが教育に対してどのような役割を果たせるか。高齢化社会には,ポータブルデバイスは人の健康に対する大事な使命を持つのではないか。デジタルコミュニケーションの基盤であるインターネットは,さまざまな課題の共通の基盤として貢献しなければなりません。共通の基盤となれば,コストを軽減することができます。問題の解決にコンピュータやデジタル情報の流通が貢献し,そのためにインターネットの基盤が展開する。インターネットとは一見無関係なさまざまな課題に,インターネットによって取り組む可能性が広がってきています。
村井 純 (2010). インターネット新世代 岩波書店 p.47
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