忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

創造性について

 創造性については,あるエピソードを思い出します。私は日本とアメリカの両方で野外教育の指導者になるトレーニングを受けました。野外教育の体制は日本では昭和の初めから確立していました。トレーニングの骨子はそのころにアメリカから学び確立したものだと思います。そのテキストに,「10人の子供がいて9人が野球をやりたがり,1人が山で絵を描きたがっている。あなたはどうしますか?」という設問がありました。答えは「1人を説得して野球をやらせる」でした。何年か後にニューヨークでアメリカ向けのトレーニングを受けた際のテキストに全く同じ設問を発見しました。予想どおり原本はアメリカにあったというわけです。しかし,その答えは次のようなものでした。「9人に勝手に野球をやらせて,大切な1人の子と山に行きなさい」。このように,日本では独自の発想を後押ししない風潮があり,創造性の芽が育ちにくい背景がありましたが,最近ではその状況も変わってきています。

村井 純 (2010). インターネット新世代 岩波書店 p.188
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]