2004年には,イギリスのノーサンプトン大学の心理学者リチャード・ブラウトンが,予感実験の成績と性格検査の関連を報告した。ひとつの性格検査は,マイヤーズ=ブリッグズのMBTIで,その直観指標と外向性指標にかんして,過去のいくつかの実験では超心理の発現と相関が見られていた。もうひとつは,NEO5因子で,その開放性にかんして,超心理の発現と相関が見られていた。ブラウトンもこの3つの指標について,相関があると予想して予感実験を行なった。
128人の協力者をえて予感実験を実施したところ,全体の予感効果については,平均的な差異は見られたものの,統計的に有意ではなかった。3つの指標については,どれもそれらが高い協力者に高い予感効果が出る傾向が見られた。そのうち,MBTIの直観指標と,NEOの開放性因子が有意になった。
ディーン・ラディン 竹内薫(監修) 石川幹人(訳) (2007). 量子の宇宙でからみあう心たち:超能力研究最前線 徳間書店 p.237
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