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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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科学革命とは

 科学革命は,ヨーロッパが中世から脱却したころに支配的だった思考方法に対する反発だった。そのころは,この世のあり方に関して人びとが抱いていた信念を何か系統だった方法で推し量れるような時代ではなかった。たとえば,ある町の商人たちは絞首刑になった人間の衣服を剥ぎとって盗んだが,それでビールの売上げが伸びると信じていたからだった。また別の町には,祭壇のまわりを裸で歩きながら神を冒涜するような祈りを唱えれば病を治癒できると信じる教区民たちがいた。さらには“相性の悪い”トイレでの小用は不運をもたらすと信じる商売人さえいた。じつはその人物,2003年にCNNのリポーターに自身の秘密を告白した証券売買業者である。そう,今日もなお迷信にしがみついている人間はいるのだ。

レナード・ムロディナウ 田中三彦(訳) (2009). たまたま:日常に潜む「偶然」を科学する ダイヤモンド社 p.94
(Mlodinow, L. (2008). The Drunkard’s Walk: How Randomness Rules Our Lives. New York: Pantheon.)
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