そのうち,人間は2つのタイプに分かれることが分かってきました。自分のやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人たちと,自分自身で許可する人たちです。自分自身の内面を見つめて,やりたいことを見つける人がいる一方で,外からの力で押されるのをじっと待っている人もいます。わたしの経験から言えば,誰かがチャンスをくれるのを待つのではなく,自分でつかみに行った方が良い面がたくさんあります。埋められるのを待っているすき間はつねにあり,チャンスが詰まった金塊は地面に転がっていて,拾われるのを待っているのです。机にばかりかじりついていないで,たまには顔をあげ,窓の外を眺めましょう。通りの向こう側や角に,何か見つかるかもしれません。でも,金塊は,それを拾おうという前向きの気持ちを持っている人のために,そこにあるものです。
ティナ・シーリング 高遠裕子(訳) (2010). 20歳のときに知っておきたかったこと:スタンフォード大学 集中講義 阪急コミュニケーションズ pp.72
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