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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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輸入量が減れば自給率は上がる

 ほとんどの国民が,「自給率が上がる=国内総生産が増える」ものだと解釈しているのではないか。ところが実際は,国産が増えようが減ろうがほとんど関係ない。自給率を上げようと思えば,分母に占める割合の大きい輸入が減れば済む。国産が増えなくても,毒ギョーザ事件などの外的要因によって輸入が減少すれば,自給率は自然と高まるのである。
 もしも日本の国際的な経済力が弱まり,海外での食料調達に買い負けすればするほど,何もしなくても自給率だけがどんどん高まっていく。だが本当にそのような地体が訪れれば,国民が入手できる食料は減り,摂取できるカロリーは減少する。
 発展途上国は軒並み自給率が高いが,それは海外から食料を買うお金がないからだ。貧困にあえぎ,栄養失調に苦しむ国民が多いにもかかわらず,自給率だけが高い。

浅川芳裕 (2010). 日本は世界5位の農業大国:大嘘だらけの食料自給率 講談社 pp.32
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