忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

どうスピンを掛ける?

 よく「客観報道」という言葉があるように,マスコミとは感情を排除して,すべてを公平に見る存在だと思われるかもしれないが,そんなことはない。記者も人間である。「怪しいな」と思う相手には,自然と厳しい論調になるし,「いい人だな」と思えば好意的に扱う。神様ではないのだから,どうしても「感情」に左右されるのだ。
 このケースで言えば,記者というのは基本的に「猟犬」なのだ。逃げるものは追う。牙をむいてくるものには吼える。だからこそ,すべてを曝け出して「全面降伏」されると,もはや追うものがなくなってしまう。
 ひとりの客が騒ぐ。それを握りつぶした大企業という構図をマスコミは求める。これを防ぐにはどうスピンを仕掛けるか。
 簡単である。
 この構図を打ち消す逆の構図をつくればいい。
 客の訴えに対して,ただただ平身低頭するしかない無力な企業。マスコミはとたんに興味を失う。もし,それを計算したうえで,このような対応をしたとしたら,広報担当者はなかなかの「スピンドクター」だといえる。

窪田順生 (2009). スピンドクター:“モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術 講談社 pp.182
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]