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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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受験後遺症では?

 クイズ番組を見るたびに,「ああ,日本も終わりだな」と思う。
 特にあきれるのは,そのクイズが単純な「漢字問題」だったり,「地名当て」だったりと,ただ「知っているだけ」で正解とされる問題の場合だ。
 言うまでもなく,クイズには正解がある。しかし,人生に正解なんていない。いや,ありとあらゆることに正解なんてないのだ。だからこそ人生は面白いし,新しい何かが生まれるのだと思う。
 正解のある問題を解くいわゆる「勉強」は,学生の一時期にやらされる儀式みたいなもので,問題はそのあとなのだ。それをいい大人が必死にやって,バカだの賢いだのと騒いでいる。僕にはこの状況が「頭が悪い」としか思えない。
 これはどう考えても日本中が受験後遺症という病にかかっている証拠だろう。

山田玲司 (2009). キラークエスチョン:会話は「何を聞くか」で決まる 光文社 pp.120-121
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