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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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神経症傾向の核心

 外向性がポジティブな情動と関わるように,神経質傾向はネガティブな情動に関わっている。前に述べた実験で,面白い映画の一場面を見たり,自分の素晴らしい経験について書いたあとなどに,外向性のスコアの高い人は,気分が大きく高揚した。それと同じように,恐ろしい場面を見たり,ひどい経験について書いたあとなどに,どれほどネガティブな気分になるかを予測するのが,神経質傾向のスコアなのだ。日常生活の苦労や厄介事についても,神経質傾向のスコアの高い人は,スコアの低い人よりも,強い影響を受ける。つまり神経質傾向のスコアは,ネガティブな情動システムの反応性を測るもののようである。

ダニエル・ネトル 竹内和世(訳) (2009). パーソナリティを科学する 白揚社 pp.119
(Nettle, D. (2007). Personality: What makes you the way you are. Oxford: Oxford University Press.)
引用者注:ここでの「神経質傾向」は,いわゆる「神経症傾向(neuroticism)」のことである
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