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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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やはり「絶対数」を見よ

 このように「高齢化」というのは「高齢者の絶対数の激増」のことなのですが,そうではなく高齢化=「高齢化率」の上昇である,というわけのわからない抽象化が世の中では普通に行われています。そもそも高齢者は増えるのか減るのかさえ理解していない人もいますよ。「高齢化率」が上がるのは「少子化」のせいだ(つまり子供の減少で総人口が減っているからだ)と決め付けて,子供さえ増やせば高齢化に対処できると勘違いしている人が。「高齢化率」はどうでもいいから「高齢者の絶対数」が増えていることこそ問題だという,当たり前の認識ができないと,現実への対処は始まりません。

藻谷浩介 (2010). デフレの正体:経済は「人口の波」で動く 角川書店 pp.110-111
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