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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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出生率ではなく

 「少子化」といえば「出生率の低下」だと思っている人が非常に多いのですが,そうではなくて文字通り子供の減少,つまりは「出生者数の減少」こそが少子化です。そして「出生率の低下」というのは,少子化が起きる2つの原因の1つにすぎません。もう1つの原因が親の数の減少,正確には出産適齢期の女性の数の減少です。こっちは出生率とは違って後でいじることができません。20−40年前の出生者数がそのまま遅れて反映されますから。ちなみに最近の日本で起きているのも,正にこの「親の数の減少」による「出生者数の減少」でして,少々出生率が上がったくらいでは改善は生じません。

藻谷浩介 (2010). デフレの正体:経済は「人口の波」で動く 角川書店 pp.122-123
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