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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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社会報酬依存とVBM

 ある人が他人との交流を求める性格かどうか,その度合いが脳の構造にどれほど反映されているかをVBM解析を用いて調べた研究がある。社交性を測る指標はいくつかあるが,これをおこなったマエル・レブレトンらの実験では,クロニンジャーが考案した社会報酬依存性という社交性の指標とそれに対応する脳部位を探索した。この社交性の指標が高い人ほど,両側の下側頭葉と,腹側線条体,眼窩前頭皮質,被殻そして淡蒼球が大きいという相関関係が見つかった。つまり主に脳内の報酬と関わる部位が発達していることがわかったのである。社交的な人は人との交流を通じてより強く心理的な喜びを得ているのかもしれない。

金井良太 (2010). 個性のわかる脳科学 岩波書店 pp.19-20
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