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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ルールとプリンシプル

 ルール————行動が準拠すべき,または準拠することを要求されるプリンシプル
 プリンシプル————理性や行動の基礎となる,基本的な真理・法律

 つまり,ルールもプリンシプルの1つではありますが,プリンシプルの方がより根源的で,どんな場合にも変わらない真理性を含んでいるのです。
 ルールは「行動に関する規定」,プリンシプルは「行動に関する原則」とか「自分の流儀」と訳したら良いでしょうか。そうであれば,ルールが変わることに大きな問題はありませんが,プリンシプルがコロコロと変わるようでは問題です。
 もう1つ,オックスフォード辞典の“ルール”の定義に「準拠すべき,または準拠することを要求される」という言葉があるように,ルールは考え方の違う人や組織の間に適用されることが想定されているようで,参加した人は守るという“他律的な指向”が強いものです。罰則がある場合もあります。
 これに対し,プリンシプルは,考え方の近い人や組織の中で自然にできていくもので,当事者だけに適用されるという自律的な要素が強く,第三者がこれに従うと賞賛はされますが,当事者も含め,それを守らないからといって罰則はないし,本来,非難できるものでもありません。

青木高夫 (2009). ずるい!?:なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ディズカヴァー・トゥエンティワン pp.31-32
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