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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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プリンシプルが苦手

 日本の企業や政府,個人の態度が,原則探しの得意な欧米人から,ときに「わかりにくい」とされるのは,日本人は是々非々や対症療法的な行動が多く,プリンシプルが見出しにくいことに原因があるようです。
 日本の書店に行って,ビジネス書コーナーをながめてみると「誰々の経営」みたいな事例書はたくさん並んでいますが,「何とか理論」といった原則を述べる理論書が意外と少ないことに気がつきませんか。
 変化の大きい現代では,対症療法的なビジネス書が受け入れられやすいし,事例書の方が読み物としては面白いということもありますが,ひょっとすると,事例から原則を抜き出すという帰納的な考え方は,私たちの苦手な分野なのかもしれません。

青木高夫 (2009). ずるい!?:なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか ディズカヴァー・トゥエンティワン pp.36-37
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