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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ハーバードのクラブ

 長年,マスコミに盛んに取り上げられてきたイェール大学の秘密結社「スカル&ボーンズ」と同じように,ハーバードでの「ファイナルクラブ」もやはり,ハーバードのキャンパス内で秘密を守ることはほとんどできていなかった。いずれも男性だけで構成される8つのクラブは,ケンブリッジのあちこちに点在する地区何百年にもなる邸宅を本拠とし,何世代にもわたって世界の指導者や金融界の巨人,パワーブローカー(陰の実力者)たちを多数輩出してきた。また同時に重要なのは,8つのクラブのいずれかの会員である,というだけで即,社会の中で一定以上の身分が保証されることだ。クラブにはそれぞれ個性がある。ルーズベルト一族やロックフェラーもメンバーだった最古のクラブ「ポーセリアン」のように恐ろしく排他的なところもあれば,2人の大統領と億万長者を何人か排出した「フライクラブ」のように開放されたクラブもある。それぞれ個性はあるが,いずれのクラブも大きな影響力を持っていることに違いはない。「フェニックス」は,8つの中で最高級の名誉があるクラブというわけではないが,色々な意味で「社交界の頂点」だった。マウント・オーバーン・ストリート323にある荘厳な建物が,「フェニックス」の本拠である。選ばれし者たちは,毎週金曜と土曜の夜に,そこに向かうのだ。「フェニックス」のメンバーになれれば,1世紀にわたって形成されてきた人脈に加わることができるだけでなく,毎週末,ハーバードのキャンパスでも最高級とされるパーティーに出席できるようになる。そして,そのパーティには,毎回,マサチューセッツ州ケンブリッジ近辺のすべての学校から選び抜かれた,最高にチャーミングな女の子たちが招かれるのだ。

ベン・メズリック 夏目大(訳) (2010). facebook:世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男 青志社 pp.17-18
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