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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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暗黙のメッセージ

 ほめ方について,もうひとつ付け加えておきたいことがある。子どもに「あら,ずいぶんはやくできたのね!」「まあ,ひとつも間違えなかったじゃない!」と言うと,どのようなメッセージが伝わるだろうか。親はスピードや完璧さを高く評価している,というメッセージである。けれども,スピードや完璧さは,難しいことに挑戦する場合の敵。こういうほめ方をすると,「すばやく完璧に」できれば賢いと思われるのなら,難しいことには手を出すまい」と思うようになる。では,子どもがすばやく完璧に,たとえば数学の問題などを終えたときには何と言えばいいのだろう。ほめずにおいた方がいいのだろうか。そのとおり。そういうとき,私ならこう言う。「あら,簡単すぎたようね。時間をむだにさせちゃったわ。今度はもっと実になるものをやりましょう」

キャロル・S・ドゥエック 今西康子(訳) (2008). 「やればできる!」の研究:能力を開花させるマインドセットの力 草思社 pp.171-172
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