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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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比べる相手を間違えている

 神童にみんなが驚くのは,彼らを——同じ時間をつぎこんで練習してきたほかの演奏者ではなく——人生を同じかたちで費やしていない,ほかの同年代の小人達と比べてしまうからだ。本質的なポイントをはずした背景のなかで彼らの技能を評価するものだから,彼らが奇跡の才能をもっていると勘違いしてしまうのだ。神童たちの小さな体や愛くるしい顔を目にすると,大人になってもほとんどの人が積み重ねられないほどの練習を経て,その頭蓋骨のなかで脳がつくりあげられて——知識が深まって——いることを忘れてしまう。6歳のモーツァルトを同じ年齢の子どもと比べずに,3500時間の練習を積んだ音楽家と比べていれば,まったく並はずれているようには見受けられなかっただろう。

マシュー・サイド 山形浩生・守岡桜(訳) (2010). 非才!:あなたの子どもを勝者にする成功の科学 柏書房 pp.65
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