チェスターフィールドはまさに心霊主義者たちのディズニーランドだった。わたしが最初に参加したそのシーズンには,6万5千人もの巡礼者が文字どおり各地からつめかけた。彼らは亡くなった愛する人たちと交信するために100万ドル以上を払った。
さらに,巡礼者たちは多種多様な交信方法のなかから自分の好きなものを選ぶことができた。トランペット交霊会,物質化現象,霊視術,自動筆記,物品引寄,心霊写真,それに絹布の上に現われる霊の姿などなど。
木戸銭もさまざまだった。集団交霊会では,しばしば25人から100人までの列席者を相手にするが,この場合には,わたしは1人あたり最低3ドルから最高10ドルをいただいた。物質化の相場価格は25ドルだったが,とくに現われる霊の数が平均以上だと(わたしの会ではつねにそうだった),列席者たちはそれ以上払ってくれた。
M.ラマー・キーン 皆神龍太郎(監修) 村上和久(訳) (2001). サイキック・マフィア 太田出版 pp.70
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