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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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試験について

 試験というのは,非常に短時間で,その人間の頭脳の能力を試す手段の1つだ。もし,試す人間が少数ならば,質問をしたり,考えをきいたりすれば良い。でも,大勢を一度に相手にする場合には,同条件で効率の良い方法を採らざるをえない。小論文や応用問題のような方法も存在するけれど,1問に消費される時間が長すぎるから,僅か数問しか出題できないし,そうなると,とても狭い範囲の能力しか試せない。これでは運不運,不公平が出てしまう。広範囲の能力を短時間で公平に試し,しかも短時間で評価,採点ができる方式となると,これはもう,どうしても選択問題に近いものになる。マークシート方式が増えたのはこのためだ。

森博嗣 (2010). 喜嶋先生の静かな世界 講談社 pp.48-49
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