忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ディベートはファンタジー

 ディベートなんてのを中高生にやらせてる学校もありますけど,あれもどうかなと思うんですよねえ。ディベートってのは,お互いが公平な立場で,同じ土俵に立って議論するというルールを設定してるから,論理力を使ったある種のゲームとして成り立つんであって,ありゃ,ファンタジーなんです。魔法の呪文がハリー・ポッターの小説の中でしか効果がないように,議論もディベート大会の会場でしか役に立ちません。実社会では公平な立場で議論をする機会などないぞ,と釘を刺しておかないとオトナになってから痛い目に遭うのは生徒のほうです。
 ことに,儒教倫理が根深くはびこり,たった一歳違うだけでも先輩,後輩,と呼び合うほど上下関係にうるさい日本では,公平な立場での議論を期待するのは無理でしょう。やはり,他の手段が必要です。

パオロ・マッツァリーノ (2007). つっこみ力 筑摩書房 p.72
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]