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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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知れていることが異常

 記録に残されている歴史を,過去の出来事のすべてだと思いこむのは簡単だ。しかし,それは正しくない。そんな考え方をしていては,歴史とは何かを見誤るだけでなく,自分たちが知っているはずの物事から驚きを見いだす機会を失うことになる。紀元前3世紀の偉人が友へ個人的な手紙を送ったとされていても,それが絶対に事実だとは限らない。わたしたちがその事実を知っていること自体が,どう考えても尋常ではないのだ。驚いたことに,この手紙については,書かれた内容の大部分がいまに伝えられているだけでなく,どのような外観をしていたのかまでわかっている。

リヴィエル・ネッツ,ウィリアム・ノエル 吉田晋治(監訳) (2008). 解読!アルキメデス写本:羊皮紙から甦った天才数学者 光文社 pp.104
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