1967年にバーガーキングは,中で食事のできる新しいタイプの店を開いた。これは,客は車内で食事,というマクドナルド方式の基本に反している。だが,1960年代には車の中で食べることがもう目新しさを失っていた。それに蒸し暑い日や冬の寒い日に車内で快適な食事などできない。店の中は年中温度の管理が行き届き,客は気持ちよく食べられる新バーガーキングを大歓迎した。これに対抗して,マクドナルドも1968年から店内に食事スペースを設けた。これはさらに,別の基本方針の見直しにもつながった。都会には出店しない。この方針を変え,その後マクドナルドは市街地に次々と店を出して成功を収めた。
ウェンディーズ,ジャック・イン・ザ・ボックス,バーガーキングなどでは,ドライヴスルーも客に好評だった。マクドナルドは1975年からこれを取り入れている。現在,アメリカのファストフードチェーンの売上げは60%がテイクアウトとドライヴスルーで占められている。
アンドルー・F・スミス (2011). ハンバーガーの歴史:世界中でなぜここまで愛されたのか? ブルース・インターアクションズ pp.60-62
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