忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

創発性

 この点について,私たちは,社会的ネットワークには創発性があるという言い方をしている。創発性とは,部分が相互に作用し合いつながり合うことによって,全体が獲得する新しい特質のことである。創発という考え方を理解するには,次のようなアナロジーが役に立つ。ケーキは,その材料のいずれとも違う味がする。また,それぞれの材料の味を平均しただけの味でもない。たとえば,小麦粉とタマゴの中間の味がするわけではない。そんなものよりもずっとおいしいのだ。ケーキの味は,その材用の味の単なる合計を超えたものである。人間の場合も同じように,社会的ネットワークを理解すれば,いかにして全体が部分の合計よりも大きくなるかが理解できるのだ。

ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー 鬼澤忍(訳) (2010). つながり:社会的ネットワークの驚くべき力 講談社 pp.41-42
(Christakis, N. A. & Fowler, J. H. (2009). Connected: The Surprising Power of Our Social Networks and How They Shape Our Lives. New York: Little, Brown and Company.)
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]