現代の研究によって次のような事実が確認されている。結婚が当事者にとってよいことなのは確かだが,その恩恵は男女によって異なるのだ。結婚する予定の男女1万組を無作為に選び,数年にわたる追跡調査によってどちらがいつ死んだかを突き止められるとしてみよう。すると,結婚生活によって男性の寿命は7年延び,女性の寿命は2年延びることが統計分析からわかる。ほとんどの医療よりも大きな恩恵があるのだ。
ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー 鬼澤忍(訳) (2010). つながり:社会的ネットワークの驚くべき力 講談社 pp.112-113
(Christakis, N. A. & Fowler, J. H. (2009). Connected: The Surprising Power of Our Social Networks and How They Shape Our Lives. New York: Little, Brown and Company.)
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