21世紀の大事業——人類がまとまれば,全体で1人ひとりの総計よりも大きな力を持つと理解すること——は,緒に就いたばかりだ。目覚めたばかりの子供のように,人間の超個体は自己を認識しつつあり,それによって私たちは確実に目標達成に近づくだろう。だが,この自己認識がもたらす最大の恩恵は,自己を発見する純粋な喜びであり,真に自分を知るためには,人間はなぜ,どのようにつながるかをまず理解しなければならないだろうという悟りである。
ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムズ・H・ファウラー 鬼澤忍(訳) (2010). つながり:社会的ネットワークの驚くべき力 講談社 pp.376
(Christakis, N. A. & Fowler, J. H. (2009). Connected: The Surprising Power of Our Social Networks and How They Shape Our Lives. New York: Little, Brown and Company.)
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