ロバート・リフトンの8項目の全体主義的テーマ
1.環境コントロール
個人の外界とのコミュニケーションをコントロールし,それによってその人の現実理解をコントロールする。
2.霊的操作
一定のパターンの行動と情動を,あたかも自然発生したかのように誘導する。
3.純粋性の追求
選ばれた集団外の分子は排除し,それらが集団のメンバーの精神に影響しないようにするべきという信念。
4.告白のカルト
個人のプライバシーを最小限にするために,告白を利用,強要する。
5.神聖な科学
イデオロギーの基本的信念は道徳的に不変であり,科学的に真実であるとみなすことによって,外見的権威を増大させる。
6.言葉の意味付け
複雑な考えを簡単で,断定的に聞こえる言葉に圧縮する。「思考停止法」。
7.人より教義の優先
個人が経験する何事にも増して教義が正しく真実であるという考え。
8.存在権の支配
集団のメンバー,非メンバー両者の生活の質,最終的運命をコントロールする権利。
キャスリン・テイラー 佐藤敬(訳) (2006). 洗脳の世界——だまされないためにマインドコントロールを科学する 西村書店 PP.34
(Taylor, K. (2004). Brainwashing: The Science of Thought Control. London: Oxford University Press.)
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