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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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外国語の比重

 それでも明治10年の東京大学が,実質的には依然として学制にいう「専門学校」と変わらなかったと見るのは,そこで専門学校を教授していた専任教員が,事実上すべて外国人教師,「お雇い外国人」であったからである。東京大学が発足した明治10年の時点で見れば,法理文三学部の日本人教授4名に対して,「外国人教授」は17名,その内訳はアメリカ8名,イギリス4名,フランス4名,ドイツ1名であった。早くから専門教育を進めてきた医学部でも,日本人教授5名に対し「外国教授」が11名と多数を占めており,その全員がドイツ人であった。ようやく日本人が教授ポストにつくようになったとはいえ,まだその数は限られており,授業自体すべて外国語,試験も卒業論文も外国語によっていたのである。

天野郁夫 (2009). 大学の誕生(上) 中央公論新社 pp.30
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