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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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何が良いことか

 誤解を恐れずにいうならば,それは親子ともども大学に進学しない世代間関係が繰り返されることも,かならずしも理不尽ではないということです。確かに親子とも高卒という人生は,階層の上下という見方をすると,下半分にとどまることを意味しますが,そこでの親子関係は多くの場合,安定しています。社会的に高い地位につく可能性は減りますが,その代わり,同じ生活の基盤を世代間で受け渡すことができるからです。裏を返せば,子どもが親を上回る学歴を得た場合,親元を離れて「別世界」の仕事に就くことが多く,生活のスタイルも親子別々になってしまうというリスクがあるのです。

吉川 徹 (2009). 学歴分断社会 筑摩書房 pp.201
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