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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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科学の客観性・信頼性

 科学者たちは,いまのモデルについて反例を見いだしモデルを作り直し,そして反例を含めてモデルが観測・実験結果を予測することを示す,というループを回す営みに参加している。この意味で,科学者たちは無意識のうちに連携協力して科学という知識を獲得している。これは,ホッブズ流にいえば,科学は科学者の間の「万人の万人に対する闘争の場」となる。ただ,他の「万人の万人に対する闘争」と異なるところは,モデルからの予測と観測・実験結果との一致という勝敗の客観的基準があることである。
 このことが科学という知識に客観性と信頼性を確保している。

市川惇信 (2008). 科学が進化する5つの条件 岩波書店 pp.13-14
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