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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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真理に漸近する過程

 2つ以上のモデルが同じ観測・実験結果を予測するならば,それらのモデルを併存させればよい。観測・実験結果の蓄積とその後の科学の進歩への寄与の大きさによりいずれ勝負がつく。ある時点で無理矢理に優劣を判定する必要はない。プトレマイオスの体系とコペルニクスの体系はこれにより選択された。この意味では,モデルは簡単で美しいのがよいとする「オッカムのカミソリ」の基準も必要ない。どれだけよく対象と一致するモデルであるか,それだけが科学におけるモデルの選択基準である。
 これが「真理に漸近する過程」としての科学がもつ本質である。

市川惇信 (2008). 科学が進化する5つの条件 岩波書店 pp.18
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