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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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公転するティーポット

 哲学者のバートランド・ラッセルが出したティーポットの喩え話がある。ある人が,「地球と火星の間に楕円軌道を描いて公転している陶磁器製のティーポットが存在している」という説を唱えたとしよう。ところが,そのティーポットはあまりに小さいので最も強力な望遠鏡を使っても見ることができず,重力が小さいので地球や火星に及ぼす影響も検出することができない。そのため誰も反論することができない。さて,この場合,反証できないからと言ってそれが実在すると主張できるだろうか。むろん,それを主張する人が実証責任を負うべきことは誰でも分かる。ティーポットがあってもなくても何ら効果を及ぼさないから,勝手な主張をするなら自分で証明すべきなのだ。

池内了 (2008) 疑似科学入門 岩波書店 p.19
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