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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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偶然ではなく

 ギリシアにある新石器時代の遺跡から発掘された作物の種類は,青銅器時代以前の農業がきわめて多様性に富んでいたことを示す。ヒツジ,ヤギ,ウシ,ブタが,集約的に耕作される小さな混作農地に飼われていた。鋤の使用を基本にした大農園をウシが耕す農業の形跡が,多様な小規模農家からプランテーションへの段階的な移行を伝えている。青銅器時代の後期には,広い範囲が穀物栽培に特化した農園に支配されていた。小規模農場がだんだんと土壌侵食が起こりやすい限界耕作地へと拡大するにつれ,オリーブとブドウの評価が高まった。これは偶然などではない——これらは薄い岩がちな土壌でよく育つのだ。

デイビッド・モンゴメリー 片岡夏実(訳) (2010). 土の文明史:ローマ帝国,マヤ文明を滅ぼし,米国,中国を衰退させる土の話 築地書館 pp.71
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