トークを行う場合,自分が聞いた,見た,体験した内容を,聞き手に伝えてあげることが大事なのですが,そこに余計な気持ちが入ってしまうと,緊張して失敗しがちです。
その余計な気持ちとは,「面白く思われたい」とか「ウケなかったらどうしよう」といった感情です。これらが前面に出てしまうと,トークの内容を相手に伝えたいという気持ちが隠れてしまいます。
家族や友達にはウケるトークができるのに,知らない人や異性の前では緊張して話ができない——そういった人も多いのではないでしょうか?これも,すべて余計な気持ちが邪魔しているからです。
もちろん,こうした余計な気持ちも,「慣れ」によって,「余計な気持ち」に変化することがあります。プロの芸人さんは慣れているからこそ,トークを口説くときのテクニックに使ったり,一番注目されている場面で笑いを取ることができるんです。
田中イデア (2009). ウケる!トーク術:昨日起こった出来事を面白く話す方法 リットーミュージック pp.67-68
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