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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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狩りと同じ

 支持率が低迷している時に政治家が有権者の気をそらせたがるように,本当の敵がいなくても敵をでっち上げることができる。オタクをあぶり出して迫害することで,上の階級にいる子供たちはより強く結束する。よそ者を攻撃すればみな仲間になれる。いじめの最悪の形態が集団の中で生まれるのはそのせいだ。どんなオタクに聞いても,個人にされるいじめはいかにひどくても,集団でやられるよりましだと言うだろう。
 オタクにとって慰めになるとすれば,それは人格とは何の関係もないものだってことだ。一緒につるんでオタクをいじめる子供たちは,男たちがつるんで狩りに行くのと同じことを,同じ理由でやっているんだ。オタクを本当に嫌っているわけじゃない。ただ何か追いかけるものが必要なだけなんだ。

Paul Graham 川合史朗(訳) (2005). ハッカーと画家:コンピュータ時代の創造者たち オーム社 pp.12
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