忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

学校と刑務所

 現代のティーンは,ファストフードのような安い労働力を使う産業以外では役に立たない。実際,そういう業種はまさにその事実を利用することで拡大したんだ。他のほとんどの職業ではティーンはかえって足手まといになるだろう。でも,まだ監督なしで放っておけるほど成長しておらず,誰かが見ていなければならない。だとしたら,一番効率の良い方法は彼らを一箇所に閉じ込めておくことだ。そうすれば数人の大人が全員をみられる。
 この説明だけを聞けば,誰だって,ああ刑務所の説明をしているんだなと思うだろう。違うのは,時間になったら帰してもらえるということだけだ。そして,多くの学校がまさに刑務所と化している。それが問題なのだ。学校の表向きの目的は子供を教育することだが,それをちゃんと行なわせるための圧力はどこからもかからない。だから多くの学校で行われている教育はひどいもので,子どもたちは真面目にそれを受けようとはしない。勉強のできる子供たちでさえもだ。ほとんどの時間,全員が,生徒も教師も,決まった動きを機械的に繰り返しているにすぎない。

Paul Graham 川合史朗(訳) (2005). ハッカーと画家:コンピュータ時代の創造者たち オーム社 pp.18
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]