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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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自己愛の罠に陥るとき

 言うのは簡単だが,行動に起こすのは難しい。自己愛人間にたいするわたしたちの反応はしばしば複雑で,否定的なものばかりとは限らない。ときには彼らの並外れた特性に惹かれ,その誇大感と全能感に巻きこまれて特別な気分を覚える。彼らの人生の一部となって充実感や刺激が味わえるならば,喜んで代償を払うか,代償があることさえ否認したくなる。だが自分を犠牲にして錯覚を追い求めても,結局は満たされず,傷つくだけだ。彼らの罠に陥るとき,わたしたちは自己を捨てているのだ。

サンディ・ホチキス 江口泰子(訳) (2009). 結局,自分のことしか考えない人たち:自己愛人間とどうつきあえばいいのか 草思社 pp.89
(Hotchkiss, S. (2002). Why is it always about you? New York: Free Press.)
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