彼らにとって役に立つ人間は2種類しかいない。彼らの自尊心をふくらませてくれる人間と,彼らがおとしめることのできる人間だ。彼らの自尊心をふくらませる人間は,彼らを賞賛するか,自分自身の特別な資質を共有させて彼らがその威光に浴せるようにする。おとしめられる人間は,彼らが投影によって「恥を投げおろす」か比較によって優越感に浸るのを許す。愛の対象はしばしばその両方の役目を担う。あなたが自己愛人間に夢中なら,たえず相手をほめちぎるいっぽうで,つねに相手からけなされることを覚悟しよう。彼らはあなたの愛よりもそちらに関心が高い。
サンディ・ホチキス 江口泰子(訳) (2009). 結局,自分のことしか考えない人たち:自己愛人間とどうつきあえばいいのか 草思社 pp.159
(Hotchkiss, S. (2002). Why is it always about you? New York: Free Press.)
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