忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

マシン語レベル

 再帰的な予想プロセスは,一瞬で行われる決断の根拠となるには時間がかかりすぎるように思えるかもしれない。過去の選択を見直して,自分の行動性向について内心で読み取り,それが将来についてどういう予測結果をもたらすかを予測し,現在の希望を改訂する——そして場合によってはこの改訂結果を組み込むべくプロセスをさらに繰り返す——これはすさまじく時間を喰うように思える。でもこのプロセスはもちろん,言語化されるレベルで起こるわけではない。そうでなければ,もっと口で説明できるはずだから。これはまちがいなく,心の速攻レベルで起きている。「口では説明できない」けれど,でも知っているあのレベルだ。もし心がコンピュータなら,これは「機械語」のレベルとも言うべきものだろう。

ジョージ・エインズリー 山形浩生(訳) (2006). 誘惑される意志:人はなぜ自滅的行動をするのか NHK出版株式会社 pp.198
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]