忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

手品に感心するのは

 うまい手品を嫌いな人はいない。なぜか?誰も魔法を信じていないからだ。物が空中で消えてなくなると私たちが本気で信じていたら,奇術師が造り出す錯覚に仰天してなどいられない。マジックがうまくいくのは,私たちが世界について信じていることの裏をかくからである。マジックを観ると,私たちはびっくりして目を見張り,とまどいながらも拍手喝采して,もう一度観たいと思う。赤ちゃんたちにしても,ある程度は同じだ。一斉に拍手を贈ってアンコールと叫ぶことはできなくても,奇術師のトリックが生み出す不思議な結果を普段よりも長く凝視する。このあり得ない結果を凝視している時間を測って,考えられる結果を見ている時間と比較するだけで事足りるのだ。

ブルース・M・フード 小松淳子(訳) (2011). スーパーセンス:ヒトは生まれつき超科学的な心を持っている インターシフト pp.151
(Hood, B. (2009). Supersense: Why We Believe in the Unbelievable. London: HarperCollins.)
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]