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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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どう感じるかばかり

 数字というのは,それがどもくらいのものなのかを伝えることができる最もわかりやすい指標だ。ところが,多くの人は数字を拒絶してしまい,「その数字を人間(みんな)がどう感じるのか」ということを知りたがる。水道管が破裂した事故を報道するTVでは,何リットルの水が流出した,という数字を伝えればわかるところを,周囲の人たちにインタビューをして,どれくらい凄かったのか,ということを語らせようとする。そういう「人々の印象」を伝えることが,「正しい情報」だと考えているようにさえ思える。マスコミの報道を見ていると,この「印象」「主観」情報の比率がどんどん高くなっているのではないかと感じる。

森 博嗣 (2011). 科学的とはどういう意味か 幻冬舎 pp.55
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